日本の社会全体が先行き不透明な状況下、非正規雇用の拡大など働くこと生きることの困難さが増しています。しかし、不安を抱く人々への援助は、簡単なことではありません。
産業カウンセラーの使命は、その状況の中で、働く人の上質な職業人生(QWL:Quality of Working Life)の実現を援助し、産業社会の発展に寄与することです。基本となる姿勢は「傾聴」です。人を人として尊び、その人の話に真摯に心を傾ける姿勢と技術を身につけたカウンセラーが、問題点の抽出から、問題解決、フォローアップまでを実践していきます。
自らの力で解決できる力を。
産業カウンセリングは、仕事や職場の人間関係などから生じるストレスや心の問題に対するカウンセリングのみならず、産業社会における生き方の設計や近年の人事制度や、組織の変更に伴う職業生涯における生き方の再設計とそれに対応する能力開発を支援するためのカウンセリング、また産業場面におけるカウンセリング・マインドの普及・啓蒙などを行います。
産業カウンセラーはこれらの場面で、「人は誰でも自らを維持し、強化する方向に自分自身を発展させようとする自己成長力が備わっていて、自己を実現しようとする力を持っている」という人間観に立ち、働く人々が自らの力で問題を解決できるように援助する役割を担っています。
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